ワーク・ミリタリーをルーツに持つカーゴパンツは、無骨な男らしい雰囲気を演出してくれます。
デザイン・素材ともにカジュアルな雰囲気が強く、野暮ったい印象になりやすいアイテムですが、選び方を含めておしゃれメンズはどのように大人っぽくコーデしているのか?
今回はカーゴパンツの着こなし方法や季節別のメンズコーデ、人気ブランドも紹介します。
この記事のライター
<資格>
・ファッションデザイナー・服飾士
カーゴパンツのおしゃれな着こなし方
カーゴパンツの無骨感をうまく使い、どのようなアイテムと合わせれば、おしゃれな着こなしができるのか?
それではさっそくカーゴパンツのおしゃれなメンズの着こなし方を紹介します。
①とにかくまずは裾に注意
もともと貨物船(カーゴ)や港の作業服から始まり、その機能性と利便性の高さから軍用パンツとしても発展していったカーゴパンツ。
ワーク&ミリタリーの無骨な男らしい雰囲気を演出してくれる一方で、野暮ったくなりやすいのが注意ポイント。
色やシルエット・素材感など、注意すべきポイントはいくつもありますが、初心者が一番押さえておきたいのは「裾の長さ」。
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まずは、足元にクッションが溜まらないジャストレングスを選びましょう。
どんなに色やシルエット、素材感に気をつけたとしても、足元がダボッとクッションが溜まると、着こなしのハードルは高くなります。
足元をスッキリとさせるだけでカジュアルさは和らぎ、さらに革靴などのキレイめなシューズを合わせるとグッと上品な印象に。
手持ちのアイテムの裾が長い場合は、ロールアップして印象の違いを確かめてみてくださいね。
②初心者は黒か白から始めるのがおすすめ
「カーゴパンツ」と言うと、カーキなどのグリーン系のカラーが本格的でおすすめですが、コーデが失敗しにくいのは「黒」や「白」。
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コーデを難しく考え過ぎなくてもサマになりやすく、色合わせに困ることもありません。
たくさん着回したい方も黒や白がおすすめですよ。
③テーラードジャケットと合わせる
カーゴパンツはカジュアルな印象が強いアイテムなので、おしゃれに大人っぽく見せるためにはキレイめなアイテムと合わせることが必須と言えます。
そこでおすすめなのが、キレイめなアイテムの代表格の一つであるジャケット。
カーゴパンツは、ジャケットとの相性も抜群ですよ。
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カーゴパンツの無骨感をジャケットと合わせることで和らげ、大人の雰囲気に仕上げていますね。
野暮ったくなりやすい裾はジャストトレングスでクッションを作らず、足元をスッキリと見せています。
また、シューズもドレスシューズを合わせて上品な雰囲気にまとめています。
④白シャツ/サックスブルーのシャツ
白シャツやサックスブルーのシャツとカーゴパンツは定番の着こなし方ですね。
前述の通り、万人からおしゃれに見られるにはカジュアルとキレイめのバランスが非常に大切です。
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上記の画像の着こなし方は、シャツの中でもさらに上品に見せられる「ブロード生地」の白シャツを合わせています。
爽やかな雰囲気と無骨な雰囲気を、見事に合わせておしゃれに表現しています。
野暮ったくならないように足元はロールアップしてローファー合わせたり、タックインで大人感の高い仕上がりになっていますね。
⑤ロングコート
上品な大人コーデに欠かせないアウターであるロングコート。
ゆとりのあるカーゴパンツでもキレイめな雰囲気をしっかりと作ってくれます。
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上記の画像の着こなし方は、トレンチコートを加えることで一気に上品で大人っぽい雰囲気に仕上がっていますね!
インナーは爽やかな白シャツを合わせ、ギャップ感の高いワンランク上の着こなし方に仕上がっています。
⑥モノトーン
ドレスライクなアイテムを使わずにキレイめな雰囲気を作る方法が「カラー」。
白・黒のモノトーンは冠婚葬祭でも使われるほどフォーマルな雰囲気を作ってくれるカラーです。
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シューズやバッグまでモノトーンにまとめれば統一感のある着こなしになりますね。
⑦デニムシャツ/デニムジャケット
デニムシャツやデニムジャケットとカーゴパンツは王道のカジュアルな着こなし方ですが、カジュアルアイテム同士の組み合わせなので注意が必要です。
シルエットを上下細くすれば大人っぽさを作れますが、ワイドなシルエットがトレンドなので、あえてカジュアルさが魅力のストリートコーデに着こなすのがおすすめ。
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上記の画像の様に、加工感の強くないアイテムでまとめてクールな大人のストリートコーデに。
キャップやスニーカーは黒でコーデを引き締めています。
サイズ感・シルエットを意識して合わせてくださいね。
⑧チェックシャツ
チェックシャツはアメカジコーデができる定番のアイテムですね。
デニム同様にチェックシャツもカジュアルなアイテムなので、サイズ・シルエット・デザイン・シューズに気をつけましょう。
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上記の画像の着こなし方は、爽やかで落ち着いた淡色カラーのチェックシャツに黒のカーゴパンツを使って引き締めています。
チェック柄は派手な色使いを抑えた主張の強くないアイテムを選ぶとコーデがしやすいですよ。
⑨マウンテンパーカー
カーゴパンツと同じく、カジュアル感の高いマウンテンパーカーも、ポイントを押さえれば大人の雰囲気を表現できます。
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上記の画像の着こなし方は、黒のマウンテンパーカーにブルーを差し色にして、爽やかな雰囲気を演出することで、カーゴパンツの無骨感を和らげています。
カーゴパンツ自体もグレーのモノトーンなので、ミリタリーな雰囲気もそこまで強くありませんね。
明るさ・丈感・アイテムをうまく組み合わせた、おしゃれな着こなし方ですね。
カーゴパンツのメンズコーデ16例
いろいろなアイテムと合わせた、おしゃれなコーデをたくさん集めてみましたので、ぜひ参考にしてください。
それではさっそく、カーゴパンツのメンズコーデを紹介します。
春夏コーデ
トラックジャケット×白スニーカー
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トラックジャケットを使ったスポーツMIXコーデ。
カジュアルな着こなしですが、爽やかで清潔感もあります。
足元のハイテクスニーカーも存在感があり、より軽快な印象に仕上がっていますね!
テーラードジャケット×グレーパーカー×グレースニーカー×キャップ
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パーカー×カーゴパンツのカジュアルコーデをジャケットで大人っぽく。
黒・グレー・カーキの3色で統一し、色数を抑えています。
また、白のキャンバストートバッグで、春らしい季節感を加えていますね!
カーバーオール×白シャツ×ドレスシューズ
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フランス軍のM-47のカーゴパンツを使った古着ミックスコーデ。
カーゴパンツのカジュアル色が強いため、他のアイテムは白・黒のモノトーンとキレイめなアイテムでまとめています。
黒のロゴT×白スニーカー×キャップ
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カジュアルな着こなしをモノトーンで大人っぽく演出したコーデ。
パンツはゆったりですが、だらしなくは見えない絶妙なシルエットと丈感です。
Tシャツやキャップのロゴもモノトーンで統一し、まとまりのある着こなしになっていますね。
白のストライプシャツ×ドレスシューズ
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爽やかで上品な白のストライプシャツと合わせた大人コーデ。
シンプルな着こなしでもデザイン性のあるカーゴパンツは物足りなさを感じさせませんね。
ボーダーポロシャツ×スニーカー×キャップ
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上下を黒で統一したストリートコーデ。
ロゴやボーダー・ソックスなど、随所で白を見せることでコーデにメリハリと軽さを作っています。
白の半袖シアーシャツ×黒のタンクトップ×黒スニーカー
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カーゴパンツは裾にドローコードのついているアイテムが多く、シルエットを変化させて楽しめるのも魅力の一つ。
ワイドなパンツでも裾を絞れば丸みを帯びたバルーンシルエットのようになり、スッキリした足元になります。
シルエットに変化を加えるだけでも夏コーデの差別化に繋がりますよ。
ボーダーロンT×黒スニーカー×バケットハット
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少しのデザイン性が求められるトレンドの中で、ショートタイプのカーゴパンツも人気が高まっています。
着こなしのレベルはやや上がりますが、シンプルなショートパンツをすでにお持ちならおすすめ。
コーデ自体は淡色にまとめて柔らかい雰囲気を作り、シューズと帽子の黒でグッと引き締めた印象を作っていますね。
黒T×スニーカー
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夏の着こなしを簡単に差別化してくれる方法としておすすめのタックインコーデ。
腰の位置が高く見えることで脚長効果があり、キチンと感も高まります。
シンプルになり過ぎないように腕時計やアクセサリーで華やかさを加え、コーデを格上げしていますね。
秋冬コーデ
ハーフジップニット×ローファー×キャップ
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無骨なカーゴパンツを合わせることでキレイめになり過ぎず、コーデに個性が加わっています。
また、シンプルなニットではなく、ハーフジップにすることで襟元のいいアクセントに。
足元のローファーが全体を上品な印象にまとめていますね!
黒のカーディガン×黒シャツ×黒スニーカー
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黒シャツやカーディガンと合わせたシンプルなキレイめカジュアルコーデ。
夜の仕事のイメージやキザになりやすい黒シャツですが、ゆとりあるシルエットとカーゴパンツでカジュアルダウンすることでバランスのいい着こなしになっています。
パーカー×スニーカー×ブーツ×キャップ
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デニムのカーゴパンツを使い、素材で周りと差別化。
フードとボディで配色が切り替えになったパーカーも目を引きますね!
ネイビーとインディゴで色をそろえ、統一感のある着こなしにまとめています。
アーガイル柄モヘアニット×ダウンベスト×ブーツ×ニット帽
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ダウンベストを使ったレイヤードコーデ。
インナーのモヘアタッチのニットが落ち着いた大人の雰囲気と秋冬らしい季節感を演出。
主張強めのアーガイル柄ですが、ダウンベストを重ねることでいいアクセントになっています。
ステンカラーコート×ブラウンニット×レザースニーカー×キャップ
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トラッドなドレスアイテムと、カジュアルなアイテムを重ねたコーデ。
カジュアルな着こなしもロングコートを一枚羽織ればサマになり、初心者にもおすすめです。
マウンテンジャケット×ブルーのチェックシャツ×黒スニーカー×キャップ
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カーゴパンツのカジュアルさを活かしたストリートコーデ。
アウターの高い襟がコーデに品を加え、小顔効果も発揮してくれています。
シャツとキャップにリンクさせたブルーが、差し色として爽やかなアクセントになっていますね!
ダウンジャケット×スニーカー
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ボリュームがあってカジュアルになりやすいダウンジャケットを黒のカーゴパンツと。
Yラインシルエットになっており、黒の引き締め効果でスタイルアップもしています。
足元にスニーカーを合わせれば、重くなりがちな冬コーデも軽やかな印象になりますね!
カーゴパンツでメンズに人気のブランド10選
カジュアルな印象が強いカーゴパンツも、カラーやシルエット、合わせるアイテム次第で大人っぽい表現ができますね!
続いてはおしゃれメンズが選ぶ人気ブランドのカーゴパンツを集めてみましたので、参考にしてください。
ではカーゴパンツでメンズに人気のブランドを紹介します。
HOUSTON(ヒューストン)
ヒューストンは、国内を代表する人気のミリタリーブランドです。
フランス軍のM-47をヒューストンの視点で再現したカーゴパンツ。
ミリタリーベースに仕上げているので、無骨な男らしさを演出できますね。
ワイドなシルエットでもシンプルなデザインなので、スマートに着こなせる一本です。
UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)
ユナイテッドアローズは、国内で抜群の知名度を誇るセレクトショップの一つで、幅広い世代に人気です。
テックコーデに一役買ってくれるコットン・ナイロンのカーゴパンツ。
ゆったりめのサイズ感ですがキレイなシルエットとミニマルなデザインで、大人の落ち着いたキレイめコーデができる一本です。
Dickies(ディッキーズ)
ディッキーズは、ワーク系ブランドとして世界中で人気の高いブランド。
レギュラーフィットのストレートシルエットに、ストレッチツイル素材で仕上がったカーゴパンツ。
ブランドの主軸のシルエットではありませんが、スリムなシルエットは上品な雰囲気がありますね。
ブランドが醸し出すワーク感と上品なシルエットが見事に合わさった一着です。
WAIPER(ワイパー)
ワイパーは、米軍の放出品やデッドストック品などを取り扱い、「歴史あるミリタリーを現代に蘇らせる」をコンセプトに展開しているブランドです。
イギリス海軍の空母や潜水艦の乗務員が着用していたトラウザーズを再現したカーゴパンツ。
斜めに配置された「スラントポケット」が特徴的で、履くだけで差別化してくれるデザインが魅力です。
ポケット・ウエストアジャスター・股の補強・パラシュートボタンなど、細部まで忠実に作り上げられていますよ。
TAKEO KIKUCHI(タケオキクチ)
イギリスの伝統的なデザインが特徴のタケオキクチは、メンズに限らず子供服も展開している人気のブランドです。
光沢とドレープ感のある生地が特徴的なカーゴパンツ。
とろみ感のある生地はストンと落ちるストレートシルエットがキレイで、メンズの着こなしに絶妙な抜け感を演出してくれますよ。
カジュアルさ抑えるためにサイドポケットは控えめに配し、上品な大人のカジュアルコーデを表現できる一着に仕上がっています。
GRAMiCCI(グラミチ)
ロッククライミングを中心としたスポーツやカジュアルウエアを展開しているグラミチは、世界でも人気の高いブランドです。
ブランドの特徴であるウェービングベルトをモチーフにした一癖あるカーゴパンツ。
素材は耐久性が高く、ハリとコシのあるコットンツイル生地を使用。
180度開脚できるガセットクロッチや、片手で調整できるウェビングベルトなど、グラミチらしい高機能な仕上がりです。
Carhartt(カーハート)
アメリカを代表する老舗のカーハートは、多くのファッションとコラボすることで、スケーターにも人気のあるワークブランドです。
ややゆとりがありながらもスマートなシルエットで仕上がったカーゴパンツ。
カーゴパンツらしいコットン100%のナチュラルな風合いで、穿き込むほどに味わい深くなっていきます。
SHIPS(シップス)
ビームス・ユナイテッドアローズに並ぶセレクトショップ御三家の一つであるシップス。
洗練されたシンプルでキレイめなアイテムが人気のブランドです。
最大の特徴であるカーゴポケットを排除したカーゴパンツ。
薄手で柔らかながらも、強度のあるヴィンテージシーチング生地を使用しています。
ハードな印象を抑え、普段のコーデに取り入れやすい一本ですね!
orSlow(オアスロウ)
オアスロウはデニムが人気の高いブランドですが、カーゴパンツにも定評があるブランドです。
ヴィンテージフィットと呼ばれる太めのシルエットで仕上がったカーゴパンツ。
綿100%生地の、無骨でカジュアルな表情も魅力です。
程よいハリがあり、タフにガシガシと穿きこみたい一本ですね。
NIGEL CABOURN(ナイジェル・ケーボン)
イギリス発のナイジェル・ケーボンは、トレンドに左右されない細部までこだわり抜かれたアイテムが魅力のブランドです。
ゆとりあるワイドなシルエットに、ブランドオリジナルのコットンサテン地が魅力のカーゴパンツ。
薄すぎず厚過ぎない絶妙な素材感でロングシーズン着用可能ですよ。
ブランドらしい上質な雰囲気を感じる一本です。
あとがき
いかがでしたか?
おしゃれなコーデやアイテムがたくさんありましたね。
カーゴパンツの男らしさや無骨感をうまく活用し、おしゃれな着こなしを演出してくださいね。
今回はカーゴパンツの着こなし方法や季節別のメンズコーデ、人気ブランドも紹介しました。