コーデの印象を大きく変えるポイントの一つである襟元。
そんな襟元に少し変化を加え、コーデに上品さを加えてくれるのが「モックネック」です。
大人っぽい印象になる理由は、スーツの時のワイシャツと同様に、襟元に高さを出すとフォーマルな雰囲気が高まるためです。
タートルネックの締め付け感やチクチク感が苦手な方でも、襟が高過ぎないモックネックはおすすめ。
そんな襟元にまでこだわったモックネックアイテムを使って、今までのコーデに少し変化を加えてみませんか?
今回は、モックネックとは?メンズコーデのコツや、重ね着方法、人気のアイテムを紹介します。
この記事のライター

<資格>
・ファッションデザイナー・服飾士
モックネックとは?
モックネックの語源は、「モック・タートルネック」と言われています。
モックとは、「見せかけの」「まがいものの」という意味。
参照元:https://www.junonline.jp/
上記の画像の様に、襟元に高さがあるけど、タートルネックとは言えないデザインのことをモックネックといいます。
つまり、「タートルネックのまがいものである」ということを意味します。
では、ハイネックとは何が違うのか?
参照元:https://www.uniqlo.com/jp/
上記の画像は、ハイネックになります。
画像を見てもモックネックとの違いが分りにくいとは思いますが、ハイネックは首に沿って高くなった襟のこと。
「何が違う?」と言われると明確な違いは無く、モックネックはハイネックの一種になります。
一般的なハイネックの目安としては、襟から2〜3㎝の高さがあり、折り返しのないデザインであること。
しかし、最終的にはメーカーやブランドによって判断基準が異なるので、襟がちょっと長めだと「ハイネック」、短めだと「モックネック」ぐらいのアバウトな認識で問題ありません。
モックネックのメンズコーデのコツは?
モックネックは、肌を見せないシルエットと、絶妙な襟の高さが特徴で、キレイめにもカジュアルにも着こなしが可能な万能アイテム。
これからの秋冬を中心としたアイテムでもあるので、コーデのコツを知り、周りとの差をつけた着こなしを楽しんでください。
それではモックネックのメンズコーデのコツを紹介します。
①白のモックネックニットを一枚で
コツの1つ目は、白色のモックネックを活用すること。
参照元:https://wear.jp/
モックネックのデザインがすでに上品な大人の雰囲気を漂わせているので、上記の画像の様に1枚着として十分に使えます。
清潔感があり、爽やかで品のあるコーデになっていますね。
また、白色はどんなアイテムとも合わせやすいので、まずは白色のモックネックを活用するのがおすすめ。
②白のモックネックTをレイヤード
1枚着としても上品なコーデができる白のモックネックですが、トップスのインナーで着こなし、さりげなく見せる襟元のレイヤードスタイルでも、上品で大人感の高い表現ができます。
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カジュアルやキレイめのコーデを選ばないレイヤードスタイルもぜひチャレンジしてみてください。
レイヤードの時は着膨れするのでニット素材ではなく、Tシャツ素材を選んでくださいね。
③黒やチャコールも万能
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白に負けない万能さでおすすめの黒やチャコールのモックネック。
シックでどんなアイテムとも合わせやすいカラーで、モックネックのデザインに組み合わせると、落ち着いた大人の雰囲気を演出できます。
④スウェットやニット・シャツとレイヤード
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スウェットやニット、シャツにモックネックをレイヤードしてインナーに使うことで大人感を表現できます。
また、襟元や裾から見せることでこなれた印象にもなりますね!
⑤カーディガンと合わせる
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定番のカーディガンにモックネックが加わることでグッと大人感が増します。
上記の画像の様に、カーディガンは薄手では無くやや厚手のもの選べば、「学生感」や「おじさん感」を払拭できますよ。
足元はデニムパンツをアンクル丈でスッキリとさせ、カジュアルアイテムでも上品な大人コーデが完成しています。
⑥ジャケットやブルゾンと合わせる
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コーデを上品に見せてくれるモックネックなので、どのタイプのライトアウターとも相性が抜群。
デニムジャケットやMA-1など、カジュアルになりがちなアウターも、モックネックを加えることで大人っぽい印象に。
もちろんシャツジャケットや定番のテーラードジャケット、セットアップなんかのインナーにもおすすめです。
⑦ロングコートやダウンジャケットに合わせる
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ドレスな雰囲気の強いロングコートはもちろんですが、カジュアルなダウンジャケットやボアジャケットのインナーとしてもおすすめ。
シャツやニットとレイヤードしてもいいですし、一枚でもインナーとして抜群の存在感を発揮してくれます。
モックネックを使ったメンズのコーデ13例
少し変わった表情を見せてくれるメンズのモックネック。
オシャレなメンズは、どんなコーデをしているのでしょうか?
それではさっそく、モックネックを使ったメンズコーデを紹介します。
トップスとしての着こなし
ノーカラーベスト×ワイドチノ×ローファー
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ロングスリーブが一般的なモックネックですが、半袖のTシャツタイプも多く展開され始めています。
Tシャツはただ着るだけだとカジュアルになりやすいが、モックネックになっていることで品が加わります。
ベストをレイヤードしてこなれ感を加え、黒×チャコールの落ち着いた色合わせで大人っぽく着こなしていますね。
ワイドテーパードパンツ×黒スニーカー
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オーバーサイズのルーズなシルエットですが、モックネックが上品な雰囲気をキープ。
上下シンプルでも、モックネックのように襟元に少しのデザイン性があれば1枚でも主役として活躍してくれますね。
ただ、こちらは物足りなさを感じさせないように、バッグも加えています。
レザーワイドフレアパンツ×ビットローファー
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足を長く見せることでスタイルアップ効果の高いタックインコーデ。
同じアイテムを使っていたとしてもタックインする・しないで大きく印象は変わります。
シューズもパンツと同じ黒なので、より脚長効果が高くなっていますね。
ワイドデニム×スニーカー×バケットハット
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カジュアルなアイテムを多く使うストリートコーデにもモックネックはおすすめ。
首元に上品な印象を作るだけでグッと大人っぽい印象になります。
カジュアルなスタイルながら、白×ネイビーのカラーバランスで子供っぽくならず、キレイめな雰囲気を演出していますね。
重ね着コーデ
黒のスウェット×ベージュのワイドパンツ×ローファー
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レイヤードで最も汎用性の高いのが「白」のモックネック。
コーデに爽やかな雰囲気や清潔感を加えてくれます。
シンプルな無地のアイテムばかりでも、レイヤードは地味な印象にならないのも大きな魅力ですね。
ベージュのシャツ×フレアデニムパンツ×ブーツ
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フロントを閉じたシャツとのレイヤードスタイル。
モックネックTをレイヤードしていなければ、どこにでもある普通のコーデになってしまいますね。
ネックレスや、やり過ぎないフレアシルエットのパンツで個性を少しずつ加えています。
ニットベスト×ワイドイージーパンツ×ドレスシューズ
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トップスに明るい色やくすみ系のカラーを使う場合は、シックなモックネックを引き締め役としても使えます。
こちらはグレーで濃淡をつけた1トーンコーデにしていますね。
シューズとバッグは黒でそろえ、非常に統一感のある着こなしになっています。
コーチジャケット×ストライプシャツ×ワイドデニム×ドレスシューズ
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インナーにシャツをレイヤードしたコーデ。
首元はモックネックに合わせてバンドカラーのシャツを合わせていますね。
裾からチラ見せすることで爽やかなアクセントになっており、シックな着こなしのメリハリも作っていますね。
インナーとしての着こなし
カーディガン×ワイドカーゴパンツ×ブーツ
参照元:https://wear.jp/
定番アイテムですが、爆発的なトレンドから再び見かけることが増えたカーディガン。
カーディガンは薄手の生地よりも厚手の方が「学生感」や「おじさん感」が出にくいですよ。
全体のシルエットを少しルーズにすることでリラックス感のある着こなしになっています。
ボアジャケット×ベージュのスラックス×スニーカー
参照元:https://wear.jp/
毎年秋冬に高い人気のボアジャケット。
アウターとしてすっかりと定着していますが、カジュアル色が強くてコーデの難易度は意外に高めなアイテムです。
インナーにモックネックを合わせて、カジュアルになり過ぎないようにバランスを取ってくださいね。
チェスターコート×ブルーのVネックニット×ワイドスラックス×ドレスシューズ
参照元:https://wear.jp/
Vネックが特徴的なニットとのレイヤードコーデ。
モックネックがキレイめな雰囲気を作ってくれるので、色で遊べるのも大きな魅力です。
キレイめな着こなしが好きなメンズなら、ロングコートは1着持っておきたいアイテムですね。
キルティングジャケット×ワイドスラックス×ドレスシューズ
参照元:https://wear.jp/
キルティングジャケットを主役にしたコーデ。
ミリタリーの無骨でカジュアルな雰囲気になりやすいですが、モックネックニットが上品な雰囲気を演出。
ジャケット以外はモノトーンでそろえ、足元も革靴で大人っぽくまとめていますね!
ダウンジャケット×ブルーのニット×白のワイドパンツ×ローファー
参照元:https://wear.jp/
ダウンジャケットも冬に定番人気のアウターですね!
しかし、モコモコしたボリュームのあるシルエットは、ボアジャケット同様にカジュアルになりやすいアイテムです。
モックネックを取り入れて周りと少し違った印象を作ってみてください。
人気のモックネックアイテム5選
メンズのモックネックは、いろいろなコーデに活用できるので、1着は持っておきたいアイテムです。
最後は人気のモックネックアイテムを紹介します。
ぜひお気に入りを見つけてくださいね。
ミラノリブニット
ロングシーズン着用しやすいミラノリブニットのモックネック。
12ゲージのしっかりめに編まれたニットは着心地も抜群です。
素材に少量のウールを混紡することで天然繊維の上品な風合いを表現。
裾のリブがなく、スリット入りで、キレイなシルエットがキープされますよ。
スウェット
しっかりと肩が落ちたドロップショルダーでオーバーサイズのモックネックスウェット。
裾のリブの締めつけがきつくなく、レイヤードもしやすいゆったりした仕上がりですね。
デザインやカラーもシンプルなので、一枚だけでもインナーとしても、非常に着回し力の高いアイテムとなっています。
シンプルだからこそ長く使え、モックネックですが窮屈感なく大人スタイルが完成する一着ですよ。
ボーダー柄
ボーダー柄の大人カジュアルな雰囲気に、上品さが加わったモックネックカットソー。
主張し過ぎないマイクロボーダーで大人の雰囲気があり、襟が加わることでよりキレイめな印象に。
いろいろなコーデと合わせやすいのも魅力ですね。
カットソー生地
レイヤードにも使いやすいカットソー生地のモックネックです。
素材は柔らかいコットン100%の生地に、ピーチ起毛加工が施されています。
程よくゆとりのあるシルエットは1枚での着用にもおすすめできる一枚ですよ。
スリット入り
スリットを使った大人のこなれ感が表現できるモックネックのアイテム。
サイドにスリットが入ることで動きに制限もなく、ラフに緩やかに着こなしができますね。
シンプル無地で着まわし力も高いアイテムですよ。
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まとめ
いかがでしたか?
モックネックは、普段のコーデに簡単に取り入れられますので、周りとの差をつけたコーデを楽しんでみてください。
今回は、モックネックとは?メンズコーデのコツや、重ね着方法、人気のアイテムを紹介しました。