メンズの革靴は、大人の足元を表現してくれる大事なアイテムです。
そんな大切な足元のアイテムですが、しっかり紐を結んでいても、ほどけてしまうことはありませんか?
紐がほどけてもすぐに気がつけば大丈夫ですが、気づかず放置してしまうと、いくらおしゃれなコーデをしていても、それだけで台無しになってしまいます。
そこで今回は革靴の紐の結び方と、ほどけない結び方や種類を紹介します。
革靴の紐でほどけない結び方を紹介!
革靴の紐を結ぶとき、適当にちょうちょ結びにしていませんか?
しっかり結んでいてもほどけてしまうことも多いので、ほどけない結び方をぜひ身につけてくださいね。
それではさっそく、革靴の紐でほどけない結び方を紹介します。
①イアン・ノット
イアン・ノットは、プロのスポーツ選手も活用している、ほどけない紐の結び方ですよ。
元卓球選手である、福原 愛さんも実際に使用されていた方法です。
見た目は蝶々結びと同じですので、革靴にもしっかりと活用することができます。
慣れるまでは指の動かし方が窮屈かも知れませんが、慣れてしまえば2秒で結ぶことができますので、ぜひマスターしてくださいね。
▼イアンノットを動画で確認する(44秒)▼
<革靴の紐の結び方>
- 普通に1度クロスさせて結ぶ。
- 左右に輪っかを作る。(※下記に注意ポイントあり)
- 右の輪っかを左の輪に通す。
- 「3」と同時に、左の輪っかを右の輪に通す。
- 形を整えながら2つの輪っかを左右に引っ張る。
●左右の輪っかを作るときのポイント
- 左回りで左右対象に輪っかを作る
- 回り始めの紐が上にくるようにする
▼画像でチェック!▼
②イアン・セキュア・ノット
イアン・セキュアノットは、さきほどご紹介したイアン・ノットよりも、更に強い紐の結び方ができます。
ここぞとという時、絶対に紐がほどけてほしくない場面で使える、革靴の紐がほどけない結び方です。
▼動画で結び方を確認する(29秒)▼
<革靴の紐の結び方>
- 2度クロスさせて結ぶ。
- 左右に輪っかを作り交差させる。
- 蝶々結びをする様に、左の輪っかを右の輪っかに回す。
- 右の輪っかを「3」とは逆側に回す。
- 回してきた左右2つの輪っかを中央に通す。
- 形を整えながら、2つの輪っかを左右に引っ張る。
革靴の紐の結び方の種類を紹介!
革靴の紐の結び方には、34種類以上があると言われています。
すべてを覚える必要はありませんが、複数を知ることで、周りと大きく差をつけた足元が演出できます。
必ず抑えて頂きたい結び方からおしゃれな結び方まで、8種類を動画でご紹介しますので、参考にしてください。
※一部の動画内では、スニーカーで結び方をご紹介していますが、革靴でも使える結び方です。
最後は革靴の紐の結び方を8種類を紹介します。
①シングル
シングルは一番定番になるので、覚えておきたい結び方です。
靴紐の長さを調整しやすいのが特徴で、しっかりと長さを整えれば、フォーマルな演出ができますよ。
▼動画で結び方を確認する(1分50秒)▼
<革靴の紐の結び方>
- つま先側の穴の上から下に紐を通す。
- 左右どちらかの紐を、反対側のトップの穴の下から上に通す。
- 「2」で残った紐を、反対側の「1」で通した穴の真上の穴へ、下から上に通す。
- 「3」で通した紐を、反対側の真横の穴の上から下へ通す。
- 「4」で通した紐を、反対側のつま先側から3つ目の穴に下から上に通す。
- 「3」から「5」を繰り返す。
- 最後の穴まで紐を通して結ぶ。
②パラレル
パラレルはさきほどのシングルと同じく、代表的な革靴の紐の結び方なので、覚えておいて損はないですよ。
シングルとは違い左右でしっかりと結ぶので、ホールド感があって長時間履いても疲れにくいのが特徴。
また、王道の結び方とも言われ、伝統的な革靴ブランドでは、ほとんどがこちらの結び方で紐を通していますので、ぜひ覚えておいてくださいね。
▼動画で結び方を確認する(1分16秒)▼
<革靴の紐の結び方>
- つま先側の穴の上から下に紐を通す。
- 左右どちらかの紐を、反対側の次の穴の下から上に通す。
- 「2」で残った紐を、反対側のつま先側から3つ目の穴に、下から上に紐を通す。
- 「2」の紐を、反対側の真横の穴の上から下に通す。
- 「4」で通した紐を、反対側のつま先側から4つ目の穴に下から上に通す。
- 「3」で通した紐を、反対側の真横の穴の上から下に通す。
- 「6」で通した紐を、反対側のつま先側から5つ目の穴に下から上に通す。
- 「5」で通した紐を、反対側の真横の穴の上から下に通す。
- 「8」で通した紐を、反対側のつま先側から5つ目の穴に下から上に通す。
- 最後の穴まで到達したら結ぶ。
③のこぎり結び
のこぎり結びは、先程のシングルやパラレル同様に、シンプルな結び目になっているので、スタイリッシュな演出ができます。
結び方もシンプルですので、覚えやすいですよ。
▼動画で結び方を確認する(1分12秒)▼
<革靴の紐の結び方>
- つま先側の左右の穴に上から下に紐を通す。
- 左右どちらかの紐を真上の穴の下から上に紐を通す。
- 「2」の紐を、そのまま真横の穴の上から下に紐を通す。
- 「2」で残った片方の紐を、反対側のつま先側から3つ目の穴に下から上に紐を通し、真横の穴へ上から下に紐を通す。
- 「2」から「4」を最後まで続けて、トップで結ぶ
④ベルルッティ結び
ベルルッティ結びとは、紐の通し方ではなく、最後の紐の結び方になります。
フランスのシューズブランドの靴は、すべてこのベルルッティ結びになっているほど、知名度の高い結び方です。
特に難しい結び方ではなく、同じ作業を2回行うだけです。
そのため、短い紐を使わない事がポイント。
2回行うことにより解けにくく、しかもエレガントな表現をすることができるので、革靴の最適な結び方の一つです。
▼動画で結び方を確認する(51秒)▼
<革靴の紐の結び方>
- 左右の紐をクロスさせる
- 片方の紐を、もう一度くぐらせ、蝶々結びの形を作る。
- 「2」でくくらせた側の輪っかをもう一度くぐらせる。
- 最後は形を整えて結ぶ。
⑤オーバー・ラップ
オーバー・ラップは、スニーカー結びと言われる結び方。
スニーカーといっても、紐を上から下へ結んでいく方法になりますので、ホールド力もあり、スニーカーに限らず革靴や運動靴にも使われています。
また、足の甲が低い人にオススメで、紐がほどけにくいのも特徴です。
▼動画で結び方を確認する(1分27秒)▼
<革靴の紐の結び方>
- つま先側の穴の上から下に向かって紐を通す
- 左右の紐をクロスさせて上から下に紐を通す
- クロスする紐の順番を合わせて、同じ方法で上まで通す。
- 最後の穴は、下から上に紐を通して結ぶ
⑥アンダー・ラップ
アンダー・ラップは、先ほどのオーバー・ラップ同様にスニーカー結びと言われる結び方。
オーバー・ラップとは逆に、紐を下から上へ結んでいく方法になりますので、履いている内に足に馴染んできます。
オーバー・ラップに比べると足の圧力は弱いので、比較的長い時間革靴を履く方に最適。
また足の甲が高い人にオススメできる結び方です。
▼動画で結び方を確認する(1分31秒)▼
<革靴の紐の結び方>
- つま先側の穴の下から上に向かって紐を通す。
- 左右の紐をクロスさせて下から上に紐を通す。
- クロスする紐の順番を合わせて、同じ方法で上まで通す。
- 最後の穴も、下から上に紐を通して結ぶ。
⑦ループ・バック
ループ・バックは、今までの結び方で仕上がる表現方法が変わり、少しカジュアル色が強くなりますので、デザイン性のある革靴に使える結び方ですよ。
また、紐が左右で交差する結び方になりますので、革靴では難しいですが、紐のカラーを変えて表現することもできます。
▼動画で結び方を確認する(2分42秒)▼
<革靴の紐の結び方>
- つま先側の左右の穴の下から上に向かって紐を通す。
- 右側の紐は螺旋にし、右側の穴の下から通し続ける。
- 左右の紐がクロスしている部分を真ん中にくる様に通す。
⑧はしご結び
はしご結びは、できあがりのデザインがハシゴの様なシルエットを表現できます。
他のラインと沿う上に、きつく結ぶことができますよ。
▼動画で結び方を確認する(2分28秒)▼
<革靴の紐の結び方>
- つま先側の左右の下から上に向かって紐を通す。
- そのまま上の穴に向かって上から紐を通す。
- 下から出てきた紐をクロスさせ、縦のラインの下を潜らせ真上の穴へ上から通す。
- 最後は、下から出てきた紐をクロスさせ、縦のラインの下をくぐらせてから結ぶ。
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いかがでしたか?
大人の革靴スタイルは本当に大切です。
おしゃれな足元からと言われていますので、長く出歩いていても紐がほどける事なく、常におしゃれをキープしてくださいね。
今回は革靴の紐の結び方と、ほどけない結び方や種類を紹介しました。