N-3BはMA-1と並ぶほどの人気があり、ミリタリーでは定番のフライトジャケットの一つ。
とにかく保温性抜群のアウターなので、1着あれば寒い真冬も暖かく乗り切れますよ!
ただ、ミリタリー特有の無骨さや、野暮ったさから、何も考えずに着るだけではオシャレに思われにくいアイテムでもあります。
自分に合うサイズの選び方やダサいと思われない着こなしとは??
今回はN-3Bジャケットとは?サイズ感などメンズコーデの着こなし方法を紹介します。
この記事のライター
<資格>
・ファッションデザイナー・服飾士
N-3Bジャケットとは?
N-3Bは1950年半ばに、アメリカ空軍のフライトジャケットとして使用されていました。
▼N-3B▼
参照元:https://union3.info/
歴史をさかのぼると、極寒地仕様のフライトジャケットの元祖とも言えるのが「N-3」。
その後に採用されたのが「N-3A」で、さらにその後継に当たるのが「N-3B」になります。
N-3Bは、マイナス10〜30度という非常に過酷な環境下での着用を目的としており、究極の防寒服としても有名。
ちなみに、N-3Bの「B」は冬用であることを指し、MA-1の「A」は夏用という意味があります。
つまりN-3Bは、冬用のフライトジャケットとして改良を重ねられ、防寒性が最も高いアウターとしてカテゴリーされています。
また、よく似たタイプで「N-2B」がありますが、N-3Bとの違いはいくつかあります。
▼N-2B▼
参照元:https://jamingu.com/
まずN-2Bは、パイロット用なので着丈が短め。
N-3Bは、地上勤務隊員用なので着丈が長めになります。
また、N-3Bは裾と袖口がリブ仕様のニット素材ではなく、ボディーと同じ生地で構成されていて、袖口に関してはニット素材と二重構造になっていることも多いので、冷気の侵入を防いでくれます。
フロントも二重の前合わせで、手袋などをしたままでも着脱できる様に、ボタンが大きめになっている部分も寒さ対策でよく考えられていますね。
N-3Bは極寒にも耐えられる程の保温性を持つ、とても暖かなアウターです。
N-3Bジャケットのメンズの着こなし方は?
N-3Bは空軍の防寒用に作られたものなので、ボリューム感のあるアウターになっています。
存在感のあるアイテムで、合わせ方を間違えると、カジュアル感が強く、野暮ったい印象になる恐れも。
ポイントさえ押さえておけば、おしゃれにうまくコーデできるので参考にしてみてください。
ではさっそくN-3Bジャケットのメンズの着こなし方を紹介します。
①Yラインシルエットを作る
N-3Bはファー付きのボリューム感たっぷりなアウターなので、細身のパンツを合わせれば、簡単にYラインが作れます。
参照元:https://wear.jp/
ボリューミーなN-3Bジャケットにシックなパンツを合わせることで、引き締め効果も加わり、スタイルのいいコーデに仕上がっていますね。
また、ファーで首元にもボリューム感があるため、小顔効果も発揮してくれます。
②ジョガーパンツと合わせる
スポーティーなジョガーパンツとも、N-3Bジャケットは相性よくマッチします。
参照元:https://wear.jp/
ミリタリーな雰囲気にジョガーパンツを合わせることで、軽やかでスポーティーな印象に。
N-3Bのミリタリー感がうまく中和されていますね!
③スラックスと合わせる
スラックスと合わせると、ミリタリー×トラッドの組み合わせがおしゃれにキメてくれます。
参照元:https://wear.jp/
膝から下にかけて細くなるテーパードシルエットのスラックスなら、腰回りはゆったりとしたはき心地ながら、キレイめな雰囲気を演出してくれます。
足元はボリュームを抑えたシューズなら革靴でもスニーカーでもOK。
もしアンクル丈のスラックスなら、無地よりも1ポイントデザインの入った靴下を見せて防寒&オシャレな足元を演出してみてください。
④デニムパンツで男臭く
男らしいミリタリーな雰囲気を活かし、デニムパンツと合わせて男臭い雰囲気に。
参照元:https://wear.jp/
上記画像のメンズは、N-3Bジャケットにデニムとスニーカーを合わせたコーデです。
好みは分かれそうですが、気取らない土臭いスタイルがカジュアル好きにはたまりませんね。
⑤野暮ったくならないサイズ感で選ぶ
N-3Bジャケットは、アメリカの空軍の防寒用として使われていたアウターなので、当時のデザインのものはもともと大きめのシルエットのものが多く、今のトレンドとマッチしています。
基本的にサイズアップは不要で、ジャストサイズでゆったりしたシルエットになります。
ボシュームのあるアウターなので、サイズ感が大きくなり過ぎないように気をつけましょう。
参照元:https://wear.jp/
上記画像のメンズは、N-3Bジャケットにデニムパンツと革靴を合わせたコーデ。
ダボつきもなくゆとりのあるジャストサイズのN-3Bジャケットなので、とてもスッキリとした印象ですね。
キレイめな雰囲気にはスマートな着こなしがマストです。
メンズにおすすめのN-3Bジャケット5選
N-3Bジャケットは、羽織るだけで存在感のある冬のファッションアイテムです。
いろんなアウターがある中でも、メンズらしいワイルドな雰囲気を演出でき、防寒性も抜群なアウターなので、1着は持っていたいですね。
そこで続いてはメンズにおすすめのN-3Bジャケットを紹介します。
ALPHA INDUSTRIES(アルファインダストリーズ)
1954年アメリカ生まれのアルファインダストリーズは、米軍への納入実績も豊富な老舗ミリタリーウエアブランドです。
定番デザインに機能性高く仕上げられたN3-Bジャケット。
素材のナイロンは防水性・耐久性に優れ、フロントの二重構造が暖かさをしっかりキープしてくれます。
ベーシックなシルエットにシンプルなデザインは着回しもしやすく、一着持っておくと便利で長く使えるアイテムですよ。
AVIREX(アヴィレックス)
アメリカ空軍のコントラクター(請負業者)として発足したアヴィレックス。
細部に至るまでこだわって作られたプロスペックのアイテムに定評があります。
タウンユース用にカスタマイズしたされたN3-Bジャケット。
ナイロン100%の頑丈な生地はまさに一級品で、中綿も軽くて羽織りやすいのが魅力です。
オリジナルと比べてややタイトなシルエットが着膨れを抑え、大人のミリタリースタイルをスタイリッシュに仕上げてくれますよ。
HOUSTON(ヒューストン)
日本で初めてオリジナルのフライト生み出したことで有名なヒューストン。
国内製の高い品質のアイテムが人気のミリタリーブランドです。
ミリタリーアイテムらしい無骨な雰囲気がかっこいいN3-Bジャケット。
スッキリとしたシルエットなので着膨れせず、クールでスタイリッシュな印象に。
軽量で保温性も高く、実用性にも優れた一着です。
WAIPER(ワイパー)
ワイパーは、米軍の放出品やデッドストック品などを取り扱い、「歴史あるミリタリーを現代に蘇らせる」をコンセプトに展開しているブランドです。
本物のN-3Bの魅力に最大限近づけて製作された一着。
ドローコードやリブ、多彩なポケット収納などの縫製に至るまで、ディーテールまで強いこだわりを感じます。
中綿もしっかりと詰まっており、保温性・透湿性・防風性に優れ、高い防寒性を誇ります。
Johnbull(ジョンブル)
ジョンブルは、50年以上の歴史を持つデニムブランド。
ジーンズだけでなく、高いクォリティとデザインのファッションアイテムが人気ですよ。
ミリタリーな無骨さを残しながらも、都会的な雰囲気を感じるN3-Bジャケット。
デザインへのこだわりだけでなく、裏地は起毛ネル素材・シンサレート(高機能中綿素材)を使用し、保温性も申し分ない仕上がりです。
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まとめ
いかがでしたか?
防寒性が高く、カジュアルなスタイルが好きなメンズにおすすめのN3B。
野暮ったくならないように気をつけて、冬のミリタリーコーデを楽しんでくださいね。
今回はN-3Bジャケットとは?サイズ感などメンズコーデの着こなし方法を紹介しました。